「結納金にも貝殻のお金」
「恋愛結婚なのに“買う儀式”」
「愛とお金の関係性」
貝殻の貨幣がしめすのは愛の大きさなのか。前編の「弔うこと」と「お金」の話に続いて、後編では深田淳太郎さん(三重大学)にトーライ社会の結納の儀式の話を中心に「愛」と「お金」についてお話を伺います。
文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを招いてお届けする文化人類学者のディープな対話。第2シーズン「愛と死の人類学」第1話後編。
【後編】+【アフタートーク】
・結納金は重要な手続き
・婚資の額で裁判も
・現地の言葉で「Varkukul(買う儀式)」
・恋愛結婚なのに…
・「女性を買う」けど「女性を売らない」
・貝殻の貨幣がつなぐ交換のネットワーク
・何が「愛」で何が「お金」か
・プライベートとパブリック
etc…
【出演】
深田淳太郎さん
三重大学人文学部准教授。パプアニューギニアのラバウルをフィールドに貝殻貨幣などのローカルな経済システムと市場経済の関係について研究。近著に「除菌と除霊とキャッシュレス」(『現代思想』2020年8月号)、「貨幣と信用」(『文化人類学の思考法』所収)など。
松村圭一郎さん
岡山大学文学部准教授。エチオピアの農村や中東の都市でフィールドワークを続け、富の所有と分配、貧困や開発援助、海外出稼ぎについて研究。著書に『所有と分配の人類学』(世界思想社)、『基本の30冊 文化人類学』(人文書院)、『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)、編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)など。『群像』で「旋回する人類学」、西日本新聞で「人類学者のレンズ」を連載中。
【聞き手】
山下正太郎(コクヨ ワークスタイル研究所)+若林恵(黒鳥社)
企画・制作:コクヨ ワークスタイル研究所+黒鳥社
制作協力:山口宜大
音楽:森永泰弘