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はたらく価値観分析から見えてきた、
オフィスワーカーの9分類
「#workTag」

#workTagとは?

近頃良く耳にするキーワード「はたらき方改革」。オフィスワーカーの「はたらく価値観」はどんどん多様化し、在宅勤務や複業、学びなおし等々のはたらき方を取り入れる企業も増えてきています。

ワークスタイル研究所では今回、全国3,000人を対象としたオフィスワーカーの価値観分析に着手しました。
オフィスワーカーの「はたらく価値観」を網羅的に捉えることで、今後のはたらき方提案をより良いものにしていくことがねらいです。本レポートでは、この分析から導き出された、オフィスワーカーをはたらく価値観で分類するツール「#workTag」をご紹介します。

「はたらき方を提案する」って、一体なにを提案しているの?

コクヨのファニチャー事業では、はたらき方改革を見据えるお客様に対し、オフィスの移転・リニューアルと共に新しい「はたらき方」と「はたらく空間」を提案することを行なってきています。

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後者の「はたらく空間」を提案するというのは、オフィス空間のデザインやレイアウト、そこで使われる家具を提案するといったように比較的想像しやすいことかと思います。

一方、前者の「はたらき方」を提案するとは、一体なにがどのように行なわれているか想像しづらいかもしれません。では、何をやっているかというと、現在は、「オフィスにまつわる経営課題」に基づいて、「はたらく場所、時間、ルール等」を提案するということが多数を占めています。例えば、以下のような例があげられます。

例1
課題
外出が多く、在席率が低いオフィスを効率よく運用したい
提案
人数の半分だけ座席を用意し、フリーアドレスではたらく
例2
課題
部門の縦割り構造をなくし、情報共有と意思決定の効率化を図りたい
提案
社員がカジュアルに集まるエリアを設け、部門をまたいだコミュニケーションを活性化させる

このように、単にオフィスのデザインやレイアウトを提案するだけでなく、その前段として重要となる「はたらき方」を経営課題に沿って提案する、ということもファニチャー事業の主な取組みの一つなのです。

ワークスタイル研究所では、この「はたらき方」を提案するということに関し、さらなるステップアップの余地があると考えています。

「はたらき方提案」は、まだまだ発展途上

先ほどの例でいうと、フリーアドレスで働く人の中にも、外交的で豪快に振舞う人もいれば、じっくり考えて作戦を練る人もいます。また、キャリアをより高めたいと考える人と、生活を重視し仕事は最低限、と割り切る人もいそうです。

このような「はたらくことへの価値観」が異なる様々な人たちがいる中で、同じ経営課題に対し、画一的なはたらき方とはたらく空間を提供するだけで、それぞれの人たちが本当にはたらきやすいと思えるのでしょうか。

本記事の冒頭でも触れたように、オフィスワーカーのはたらく価値観は多様化の一途をたどってきています。会社都合の経営課題だけでなく、そこではたらくワーカーがどんな価値観を持っているかもあわせて考えることで、より実効性の高いはたらき方提案へとステップアップできるのではないでしょうか。

そこでまず、オフィスワーカーを価値観で統計的に分類した例が過去にないか、ざっと調べてみました。例えば、対象が「男性」「ママ」など限定されてはいますが、この手の分析が得意な広告代理店からは下記のようなレポートがあがっています:

男性サラリーマンの分類


「調査から見えた、7つのビジネスマンクラスター」
男性、30~49歳、年収600万円以上のビジネスパーソンを、その価値観で7つに分類しています


「働くパパを6つのクラスターに分けてみた」
中学生以下の子供がいる働くパパを、その価値観で6つに分類しています


ママの分類(働くママだけでなく、全てのママを対象)


「現代を生きるママたちを「サークル系」から「部長タイプ」まで5つに分類」
10歳未満の子供を持つ首都圏在住のママを、その価値観で5つに分類しています

こういったレポートを眺めてみると、やはり「はたらくことへの価値観」が異なる人たちは、それぞれ異なるはたらき方を好みそうだと感じます。

とはいえ、現在はワーカーの「はたらく価値観」にまで掘り下げたはたらき方提案はまだまだ少ない状況です。また、「はたらく価値観」自体も、世代の変遷に伴ってさらに変化していくといわれています。

だからこそ、コクヨのはたらき方提案が目指す次の姿は、ワーカーの「はたらく価値観」にも着目した提案なのではないか。こうした仮説を持ってワークスタイル研究所では、下記3つの問いを設け、日本の全オフィスワーカーの「はたらく価値観」分析に着手しました:

  • 1. 日本の全ワーカーは、「はたらく価値観」によってどう分類されうるのか?
  • 2. はたらく価値観が異なるワーカーは、マッチするはたらき方・はたらく空間も各々異なるのではないか?
  • 3. はたらく価値観に基づいた新しいはたらき方・はたらく空間提案のモデルはどう実現できそうか?

日本のオフィスワーカー3,000人を統計分析してみた

まず目指したのは、日本全国の全オフィスワーカーを「はたらく価値観」にて統計的に分類し、クラスター(=タイプ分け)を作成することです。これを以下のようなステップで進めました:

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  • a) 日本全国のオフィスワーカー3,000人に対し、WEBでのアンケート調査を実施
  • b) 上記調査では、性別、年代などのプロファイル、勤務時間等のはたらく実態、
    そしてはたらくことに対する価値観や考え方をくまなく聴取
  • c) 回答結果より、タイプ分けを作成する分類軸となる因子項目を抽出 (12個の因子を抽出)
  • d) 抽出した因子を用いて「はたらく価値観」別のタイプ分けを作成 (9つのクラスターを作成)
  • e) 「この質問に答えれば、自分がどのタイプかわかる」というタイプ判別設問(17問)を導出

結果日本のオフィスワーカーの分類は9タイプ存在する

クラスターの作成というのは、経験のある方はご存知かと思いますが、「統計的に分類」といいつつも実は答えがバシッとすぐ決まるわけではありません。

たくさんの解析結果パターンを見比べながら解釈し、「8タイプだと大雑把過ぎるけど、12タイプだと細かすぎるし、じゃあ12因子じゃなくて10因子で解析をやり直してみるか、、、もう眠い、、、」といったようにモヤモヤが延々と続く、苦しい、もとい、楽しい作業なのです。理系的な分析作業というより、ある意味「アート」と表現した方が適切かもしれません。

そのアーティスティックな苦行を経て導き出されたのは、「はたらく価値観」により日本のオフィスワーカーは9タイプに分類されるという結論でした。その全9タイプをここでご紹介します。

1.マイライフ探求家タイプ (構成比:28.4%)
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キーワード: 
マイペース 人生楽しみたい 自己模索 貢献意識

自分流のこだわりやルールがあり、楽しい仕事には高いモチベーションがあるが、内容によっては気分が乗らない傾向がある(周囲からやる気がないと見られることもある)。 趣味や家族などプライベートな活動に今以上に力を注ぎたいと思っており、今の仕事とのバランスやどういう人生を歩むか迷っている節もある。

2.客観的で失敗知らずのリアリストタイプ (構成比:10.5%)
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キーワード: 
他者と境界を作る 堅実 優等生 身の丈(悟り) リスク回避

与えられた仕事はコツコツ効率的にこなしながら安定したクオリティを発揮する。その分周囲からの干渉を嫌う。リスク回避を優先する安定志向で、 生活でも仕事でも質素で平凡な幸せを求める傾向がある。

3.オンオフをうまく切り替える家庭重視タイプ (構成比:9.0%)
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キーワード: 
ワークライフ切り分け 自然体 帰属意識薄い 仕事わりきり定時帰り

会社に執着せず、頼まれごとを効率的にこなして定時に帰る仕事人。プライベートが充実しており、生活のためにはたらくので、 組織には生活面が豊かになる福利厚生を求めるケースも多い。

4.現実とのギャップに悩む野心家タイプ (構成比:3.8%)
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キーワード: 
意識高い系 成長意欲 仲間欲しい 承認欲求 不安感

大きなことを成し遂げたい、出世したという夢を持っており、現実とのギャップにもがきつつも、強い向上心で努力を続ける。 ただ、確固たる自信はまだ持てず、周囲からの承認やコミュニティへの所属を強く求める傾向もある。

5.自由闊達なイノベータータイプ (構成比:5.4%)
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キーワード: 
興味オリエンテッド 自由気まま 好奇心 ポジティブ 自立心

自由や挑戦、新しいことを好み、やりたいことを仕事にしたいと渇望する。 やりたいことの実現のため、社内外のリソースを活用しながら、納得できるまで自立的に、自信を持って行動する。

6.包容力で信望集める大黒柱タイプ (構成比:13.1%)
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キーワード: 
真面目 包容力 地道 愛されキャラ 和を重んず

バランス感覚が非常に優れており、年齢性別関係なく慕われる潤滑油的存在。 真面目な性格で、人生全体でちょっとした幸せを地道に得たいと思う傾向がある。

7.信念の強いハイパフォーマータイプ (構成比:11.7%)
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キーワード: 
一匹狼 一つのことにのめりこむ 成果主義 能力向上 狭く深い交友

能力向上には積極的で、それを活かせる場で自律的にはたらくことを望む。 同調を好まず、成果のためなら率直に意見を戦わす。 一方で、客観的に見ると孤立感や頭でっかちに感じられる一面もある。

8.いつでも楽しく頑張る楽天家タイプ (構成比:8.0%)
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キーワード: 
リア充 努力家 仲間大好き 楽しく仕事 広い社交性

仲間意識が非常に強く、誰とでも友達になれるタイプ。 仕事は楽しくしたいし、一生涯続けたいと考えており、ポジティブに陰ながら努力をしている。

9.素直で思慮深いアシスタントタイプ (構成比:10.1%)
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キーワード: 
私生活が全ての中心 おっとり 従順 サポート好き 計画的

仕事での自己主張は弱く、受身で周囲との同調を好む。 サポート系の作業を好むが、報連相をこまめに行いながら効率的にきっちりこなすので、周囲から頼られる一面がある。 私生活の充実が最優先で、その糧として仕事を位置づけている。

これら9タイプは、「生活あっての仕事か、仕事あっての生活か」という軸と、「自立性・柔軟性を重視するか、協調性・再現性を重視するか」という軸で以下のように整理できます。あなたはどのタイプが近そうでしょうか?



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今後についてオフィスワーカーの9分類「#workTag」、これからどうする?

最初に掲げた3つの問い

  • 1.日本の全ワーカーは、「はたらく価値観」によってどう分類されうるのか?
  • 2.はたらく価値観が異なるワーカーは、マッチするはたらき方・はたらく空間も各々異なるのではないか?
  • 3.はたらく価値観に基づいた新しいはたらき方・はたらく空間提案のモデルはどう実現できそうか?

上記のうち、1つめはこれでクリアできました。「はたらく価値観別に、ワーカーをタイプ分けしてタグ付けする」 という意味をこめて、この価値観分類を「#workTag」(ワークタグ)と名づけました。#workTagでは、17問の判別設問に答えさえすれば、自分がワーカーとしてどのタイプなのか、誰でも簡単にわかる仕組みとなっています。

今後はこの#workTagをベースとして、2つめ、3つめの問いに向けての研究活動が進行中です。研究の結果はこのレポートの続編として適時更新していきたいと思います。

おしらせWEB上でタイプ診断ができます!

イベントでしか体験いただくことができなかった#workTag診断が、WEBできるようになりました!
ぜひ体験してみてください。

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本研究にかかわった人

若原
企画立案、調査分析ディレクション、レポート執筆
田中
調査分析実施
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